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「さて、いくよ」
「あっ!待って、レイン怪我してる」
「あぁ、木で擦っただけだから…」
ぽう…
木で擦った頬が、擦り傷になって残っているだけなのだが
小さな手から出る白い光が、レインの頬に向けられる
「いいのに…」
「でも、痛みはあるだろうから…」
その会話中に傷が癒え、二人は迷いの森の最終地点まで来ていた
迷いの森を抜けると、門がある。
その門をくぐれば天使界は終わり。
異界を通って悪魔界と天使界と人間界があるのだ。
「さようなら、天使界」
二人が門をくぐる時にリイナが涙ぐみながら呟いた。
二人はそのまま、何処の世界へかと消えて行った。
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