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「天使界に居たいのか?」
「違う…不安なだけ、ここしか…知らないから」
「俺が一緒に居てやるから、不安がるな」
ポンと頭を大きなレインの手が撫ぜた。
急な接触に、リイナの顔が真っ赤に染まる
「レイン…助けてくれてありがとう」
「そりゃーこっちの台詞だろう?」
そう、事を起したのは自分の好奇心が発端。
そしてこのレインといつまでかは解らないが…
側に居る事が出来るのだ
二人は迷いの森で一夜を明かす事にした。
揺れ動く木々は、室内と違い大きな音で周りの音を掻き消す。
さほど寒さは強くないとはいえ、夜の森は冷気を孕んでいる中
焚き木も出来ず、リイナの肩を引き寄せた
「リイナ…」
肩を抱き締められてるのは寒さから逃れる為
そんな事は十二分に解ってはいるものの、ドキドキが止まる気配を見せなかった
けれど、レインの小声に更に心拍数を上げてしまう。
「なっ!な…むぐっ…」
レインの大きな手がリイナの口を塞ぐとその身体をギュッと寄せてくる。
(うわぁ、レイン近っ!!!)
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