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ゲームセンターの店内に流れるハイテンションな音楽。
どこかのゲーム機から違和感しかない子供のような声でルールの説明のようなものが聞こえてくる。
近くではを女子達にぬいぐるみを強請られた辰也が楽しそうにクレーンゲームを操り、「あー」だか「おしい」だとかの叫び声があがる。
騒音としか言いようがない音が溢れる店内を入口近くの柱にもたれて眺めている。
「……五月蠅い」
カラオケの時間待ちのため同じフロアにあるゲームセンターで暇つぶしをしているらしい。
この状況にうんざりする。
辰也の誘いに応じた事をすでに後悔していた。
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