幸成

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コツンと当たった膝に、サイダーをテーブルに戻す。そのまま杉浦と視線を絡ませた。 微笑む杉浦に、口の端を持ち上げる。目を眇めてニヤリと笑いかけ、耳元に顔を寄せた。 「…ごめんね?俺恋人いるんだよね」 「バレなきゃ良いでしょ?」 はっ、抜かせ。 「浮気はさ、バキュームフェラ出来る女だけにしてんだ」 顔を離した杉浦が、呆れた様に俺を見てきた。にっこり笑ったら、吹き出していた。 「薬師寺君て、…それは無理ね」
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