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親衛隊隊長受けを漁り過ぎて、読んでない小説はもう皆無に近い。 漫画は妹にまた借りるとして…。 何しようと思っていたとき、電話が鳴った。 「はい、もしもし?」 〔もしもし、彩(さや)?〕 「母さん?どうしたの」 声が母さんで、何でケータイに連絡しなかったのか不思議に思ったが、それは置いといて。 〔宮海(みやみ)さんっているじゃない?〕 「宮海さんがどうしたの?」 宮海さんとは、父さんの親友で、小さい頃は僕も妹もよく遊んでもらった人だ。 やけに顔が整ってて、凄く優しかったから今でもいい人としてよく覚えてる。 〔宮海さんがねー、今学園の理事長やってるらしくてねー。 彩のこと喋ったら、ウェルカム!って言ってくれたわよ、良かったわね〕 「えっと、つまり、宮海さんの学園行けってこと?」 〔そうゆうこと! 全寮制だから、荷物纏めといてね! 私が送っておくから。 で、通い始めるのは来週からよ! 後は自分で調べておきなさい!〕 母さんが、弾んだ声で、言いたいだけ言って電話が切れた。
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