588人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしはしばらくの間、泣いていた。
今、涼が目の前にいるという事実が信じられなくて―…
涼の温もりがある、ということが信じられなくて―…
でも、
『涼??』
と呼ぶと、
『なに??』
って言ってくれて。
ここに、涼がいる。
ということを実感する―…
涼は、ずっと泣いてるあたしを、
ずっと抱き締めていてくれていた。
嬉しくて嬉しくて..
今までの辛さが嘘のように、
今までの不安が嘘のように、
嬉しくて、
あたしは幸せで、泣いていた。
涙が出るのは、悲しい時だけじゃないんだね??
あたしは今―…
【幸せ】で、泣いてるよ―…
最初のコメントを投稿しよう!