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人間族 夜人族
人間族(聖種)
この世で最も数の多い種族。
力量はピンからキリまで多く存在し、強い者は山河を打ち砕く者まで居るが、一般的な強さは林檎も握りつぶせない脆弱な種族である。
しかし、強い繁殖能力と環境適応能力により陽下世界の他種族を絶滅一歩手前までに追い込み、陽下世界を支配する種族でもある。
非常に他の種族を見下す傾向があり、彼らに敗れた種族は魔種聖種問わず奴隷とされてしまうだろう。
何より特徴的な事であるが、人間族と交わった者から生まれる種族は人間族と性質を共有した、ハーフと呼ばれる子が生まれる。
また、生息域で月下世界に住まう者も居るが、彼ら故郷を追われた者達であり、上記のように他種族を見下す事は無い、むしろ自分達が弱い存在だと自覚しているそうである。
主な生息域は陽下世界全域と月下世界七等区域から六等区域。また、月下世界から陽下世界へと渡る者はまったくと言って良いほどに居ない。
理由としては、月下世界は七等区域でも比較的豊かな土壌をしており、肥料を少し撒くだけでも十分な収穫が見込めるからである。
さらに、吸血鬼族には直射日光は大敵ある。また夜人族にとって太陽光は自身の魔力を散らす邪魔な存在でしかないからだ。
トワイライトと呼ばれる由縁としては、やはりこの一帯は夜の世界(月下世界)と昼の世界(陽下世界)の狭間にして、グレーゾーン(中立地点)だからだろう。
夜人族(魔種)
ほぼ人間族と見た目は変わらないが、闇に溶けるような黒い髪をしている。
丈夫な身体と闇魔法に特化した魔法体系を持つ種族。
分類上は魔種とされるが系統樹から見れば聖種の人間族亜種である。
しかし、人間族亜種にしては長寿命であり、力の在る固体は二千年は軽く生きるそうだ(平均五百年)
また、人間族に次いで特徴的な繁殖が可能であり、他種族と交わった時、生まれてくる種族は必ず相手の種族である。
この特性によって、異種族間の恋愛や政略結婚が可能であり、この風潮によって夜人族の子孫が生まれず絶滅寸前まで追い込まれたとされている。
現在月下世界で暮らしている夜人族は弱い個体の子孫であり、現在では強い個体つまりは二千年以上生きる個体は確認されていない。
太古では四代魔王の一角、月下城に住まう城主は夜人族の王とされている。
主な生息域は月下世界全域。
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