月下世界

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五等区域 月下世界で人間族がもっとも住まう地域である。 農作物、酪農、漁、養殖等、陽下世界から持ち込まれた技術によって月下世界全域に食料を配給する重要な地域でもある。 地理的には草原地帯や湿地、広大な湖や大きな河川があり、ある意味ではもっとも恵みに溢れた地域であろう。 六等区域 月下世界で魔王達の覇権争いを除けば最も危険な地域である。 不死族下位種や下等悪魔族、魔性族上位存在を除く聖種と魔種がそこらじゅうに居る。 時折、己を鍛えるため獣人族が拠点を張っている事がある、さらにトワイライトを抜けた人間族の大半はこの地域で死んでしまう。 地理的には、森が多く植物が多く自生しており薬草と果実の種類はほかの地域とは比較にならない。 七等区域 やや痩せた土地に、移住したての人間族が住んでいる。 ここで月下世界の常識を叩き込まれるのだが、殆どの者は見下してきた他種族の言う事を聞かず、より肥沃で危険な六等区域に進んでしまい、命を落としてしまう。 地理的には谷や山、川などの一般的な大地が広がっている。 また六等区域を渡るのを拒否して、この地域に永住する人間族も少なくは無いそうだ。 時折、男達は出稼ぎとして六等区域を渡り、五等区域で家族を養うための仕事をする。 七等区域では、布織物を主な仕事としている。陽下世界の技術によって作られた布織物は上質で、決して高くは売れないが特産品として人気がある。 特設説明 渡り族 人間族達と一緒に六等区域を渡らせるのを生業としている獣人族や夜人族の事である。 主な仕事は人間族の護衛や、七等区域からの出荷品を上層区域へと渡らせたり、上層区域からの堆肥又は肥料を運ぶ仕事をしている。 一部の熟練者は、一等区域から七等区域まで横断し、特産品を売買する商隊のようになっている。
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