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(体がうまく動かん。何なんだ、この感覚は)
大男は体に力が入らないことに少し苛立ちながら、再度立ち上がるように努力する。
なんとか立ち上がった大男は壁際までフラフラと歩いて、そのまま壁にもたれた。何かを確かめるように壁を支えに部屋の周りを歩いていく。
(………壁に凹凸が全く無い、窓も扉も有る気配が無いな。いったいどういうことだ?)
大男は壁に背を向けて座り込んだ。部屋の中を一周しただけのはずなのだが、異常なまでに疲れている事実に驚く。
(何故、これ程疲労が溜まるんだ?体にうまく力が入らないとはいえおかしい)
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