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「友達と来たけど…はぐれちゃってさ」
別々に別れてナンパしに来たなんて言えず、咄嗟に嘘をついた。
「ふぅん…」
あまり興味が沸かないのか、再び無言になる女。
視線はずっと祭りの風景を捉えていて、俺は女の横顔しか見えなかった。
「祭り、行かないの?」
手に何も持っていないし、何かを買ってここで食べたあともない。
何でこんな殺風景な場所に?
そんなことを疑問に思いながら、女を見つめた。
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