第一章・想われる力【Ⅰ】

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少女に連れられ、机越しにびくつきながら座る彼女の名は、前橋理恵、二十二歳のOL。 「憑かれたのは、いつだ?」 少女の質問に困惑している理恵に、面倒くさそうな顔をした少女は、続けて口を開いた。 「身体が怠くなったりしたのは、いつ頃だ?」 「えっと、二週間前に友達と旅行に行ってからです・・・思えば、あれからです。変なことが起きはじめたのは。」 そう言うと、理恵は堰をきったように話しはじめた。
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