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「・・・知らない間に夜、冷蔵庫を漁っていたり、知らない文字を書いたり、鏡に幽霊を見たりする・・・か。結論から言おう。あんた、間違いなく憑かれてるね。」
少女は頭をボリボリと掻いて立ち上がった。
「あの、私を助けてくれませんか?もうここしか、当てが無いんです。何処に行っても何もしてくれないし、ただ高い相談料を取られただけで・・・。途方に暮れていた時、一人の易者さんがここを教えてくれたんです。どうか、どうか、私を助けてください。お願いします。」
理恵は立ち上がり、瞳一杯に涙を流しながら頭を下げた。
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