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~ミスリア学園・講堂~
あ、どうもロイスです。
リズの事件から約一年。
今はミスリア学園初等部の入学式中です。
このフーリア王国の学校に行き始める年齢は地球と同じで
初等部 6~12歳
中等部 12~15歳
高等部 15~18歳
となっている。
魔法っていう力があるこの世界はそれを制御させるために初等部までは義務教育ってなっている。
基本的に初等部で魔力の制御を習うらしい。
まぁ初等部で魔法を使うのは後半らしいが。
ちなみに俺が通うミスリア学園は国内でも大きい学園で、初等部~高等部でそれぞれが違う敷地にある。
んで、今は事前に知らされたクラス毎に分かれてハゲのおっさんの話を聞いてるわけだが。
正直話長すぎる。
俺の斜め前の席のやつも暇なのか寝てるし。
起こしてやる義理はないので放置していると、俺の前つまり寝ている男の子の隣に座っている女の子がオロオロし始めた。
どうしようか迷ってるみたいだな。
ちらちら周りを見ているから顔を確認できた。
緑色のショートヘヤーでくりくりした青い目。
なかなか可愛い、って俺はロリコンじゃねぇぞ。
俺はその様子を暇つぶしに見ていると、寝ていたやつが急に跳ね上がった。
「な、なにすんだよ!」
「あんたが寝てるのが悪いんでしょ!」
どうやら俺の隣の席の女の子が寝ていた男の子の椅子を蹴り上げたようだ。
とりあえず二人の顔を確認してみる。
さっきまで顔の見えなかった男の子の方は茶髪茶色目のツンツン頭。
女の子の方は黄色髪のツインテールで目はつり目で紫だ。
男の方はイケメン寄りのフツメン、女の子の方はいかにも強気そうな美少女だ。
「だからって蹴るなよ暴力女!」
「な?!起こしてやったんだから感謝しなさいよ!」
「ま、まぁケイトちゃん落ち着いて」
ケイト?「ニア、あんただって困ってたじゃない」
どうやら、女の子同士は知り合いらしい。オロオロしてた娘がニアで強気な娘がケイトか。
ニア?「そうだけど....だからって蹴らなくても.....」
ケイト?「うっ。そ、そうだけど....」
「そうだそうだ!反省しろ、暴力女」
ケイト?「あんたが寝てたんだから反省しなさいよ、このツンツン頭!」
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