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ケイト「ニア、大丈夫だよ。みんな気にしてないって」
ニア「う゛、う゛ん........」
今はカイ父に連れられ大きな部屋にいる。
しかしその部屋には家具が一切なくホールのような部屋だ。
ニアはマジ泣きしていたのでケイトが慰め中でカイは.........あぁ、部屋の隅の方でなんかブツブツ言ってる。
なにあれコワい。
カイ父「よし、みんな揃ったね。お楽しみの時間だよ」
カイ父は人数を確認すると、部屋の明かりを消し、部屋を真っ暗にする。
そして徐に水晶を取り出す。
そうすると水晶が光を放つ。
「す、すげー」
誰かが無意識に口にする。これは.....
ロイス「へぇ、プラネタリウム
か......」
こっちの世界でまさかあるとは思わなかったな。
水晶は暗くなった部屋で光を放ち、部屋中に輝く星々を映し出す。
幻想的なその光景は夜空の中にいるような錯覚を覚える。
周りを見ると皆この光景に釘づけにされている。
泣いていたニアもなくのを忘れポカンとなっている。
カイ父「ふふふ、すごいだろ。
コーディア宗教国で作られたものなんだよ。
まだ、世の中に出回ってないからね。カイの友達には特別だよ」
自慢げに話すカイ父。
確かにこれはすごいな。こっちの世界は空気がきれいなのか地球の日本より夜に星が見える。しかしそれでも夜の街中には明かりがあるので完璧というわけじゃない。
だがこれは見える星を全て再現しているんじゃないかという数だ。
しかもこうやって星の中に埋もれるという体験はなかなか貴重だ。
カイ父「また見たくなったら来なさい。
いつでも歓迎するよ」
それから俺たちは星のなかで時間を忘れ過ごしたが、もう子供は帰る時間だということで解散となった。
レイク「すごかったね~」
リア「あれ、うっちにも欲しいな」
俺は今自宅に向かう馬車の中。
二人はずっとあのプラネタリウムのことを話している。
ロイス「あそこまでのは無理だけど、簡単なものなら作れるよ」
リア・レイク「え?!どうやるの!!!」
ものすごい勢いで食いついてくる。近いよ二人とも。
ロイス「え、えっとまず光を通さないようなものに穴をあけて――――――」
それからしばらく俺は二人につかまっていた。
なんかその食いつき方が非常に怖かったんですけど。
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