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俺はいつもより遅い時間に学校に向かっていた。
総一郎「ふあぁ…」
寝坊した…完璧、遅刻だ…
グラウンドでは体育の授業をしている。
もう1時限目はじまってる…
「ヤバい!遅いよっはやくー!」
1人の女が俺の横を走っていく。
こいつも遅刻か…
そいつは後ろを振り返って叫ぶ。
「蛍っ走るの遅いー!」
「夏帆ちゃん待ってよー!!」汗
総一郎「!?………蛍…?」
俺は振り返った。
必死に走ってきているのは紛れもなく『蛍』……俺が見間違えるはずない。
声も『蛍』だ。絶対に。
俺は俺の横を走っていこうとした『蛍』の腕を掴んだ。
蛍「!?」
総一郎「蛍」
『蛍』は立ち止まって俺をみた。
『蛍』だ…『蛍』は本当は生きてたんだ。
蛍「何ですか…?」
総一郎「蛍…?……俺のこと覚えてないの?」
蛍「?…どこかで会いました?」
総一郎「!?……」
俺は蛍の腕を離した。
そっか……『蛍』はやっぱり………いないんだ。この子は似てるだけ。
総一郎「ゴメン…人違い」ニコ
蛍「………」<悲しそうな笑顔…>
「こらっ!蛍っイケメン王子と喋りたいのも分かるけど行くよっ!」
蛍「えっあっうん!じゃあ」
『蛍』に似ている蛍さんは夏帆?さんに腕を引っ張られながら走っていった。
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