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高校2年生の夏。
俺の恋は幕を開けた-……
「あーちー!クーラーくらいつけろよな。全く、うちの学校は何考えてんだか…」
下敷きでパタパタと自分の額を扇ぐのは前の席の内田響太(うちだきょうた)。
「公立なんだから仕方ないよ。あ、こっちにも風送ってー」
「自分で扇げよ。人に送る余裕はない!」
「ケチー」
内田に断られたので窓の方を見てみる。
また、見てる。
隣の席の橘さんは空が大好きだ。
尋常じゃない程。
そして、俺はそんな彼女が気になるのだ。
実は。
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