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場所を聞いた2人は、涙の湖に向かい歩いていた。 「場所を聞いたのはいいけど、どっちへ向かえなんて言わなかったわね」 「ハァハァ……萌えるっす……」 「まだ言ってるのかよ……」 桃縁眼鏡は呆れながらも足を進めた。 「あ」 突然いちこが声をあげた。 「何?」 「ここ、不思議の国っすよね?」 「そうみたいね」 「そんじゃ、そこらの草花喋るんじゃないっすかね!?おぉい!涙の湖はどこっすかぁあ!!」 草花に話しかけるいちこに、そんなバカなと呆れる桃縁眼鏡。 しかしいちこのその行動が予想外の結果を呼ぶ。 ──フフフ ──ウフフフ 「何……本当に草花が!」 「うわ、笑ってるっす!スゲーっすぅう!!」 ──涙の湖は~♪ ──ここから西~♪ 歌い踊りだす草花にいちこは興奮し叫んだ。 「うぅおぉぉおおお!!! スゲーっす!!!感動っすぅう!!!」 「とにかく西よ。行くわよ」 「ああ!もう少し草花と話したいっすううう~!!」 桃縁眼鏡は容赦なくいちこの首根っこをつかみズルズルと引きずった。
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