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「そっちもアリスがここって言われたの?」
パンキッシュな格好の女が問うた。
「ええ、あのネコさんとウサギさんがそう言ったわ」
桃縁眼鏡が答える。
「ちょっと聞いてくださいっす!!
ブッチーがひどいっすよ!!」
「ブッチー?」
「桃縁眼鏡だからブッチー!!
カラダちっちゃいくせにタイドはでかいす!!!
っぎゃふっ!!」
いちこが勢いよく立ち上がって叫んだ。
その背中に世界地図を勢いよく叩きつける桃縁眼鏡。
「カラダちっちゃいは余計よ」
「はははっ桃縁ちゃんカワイイのにすごくエラそうなんだね!」
ねこじゃらしをふりふりと揺さぶって笑顔でいうラフな格好の男。
言葉に一瞬カチンときた桃縁眼鏡だが、その笑顔になぜか心を許してしまう。
「あぁ、申し遅れたわ。私はこみっていいます」
パンキッシュな格好の女が名乗る。
「俺はsono、よろしくね~」
つづいてラフな格好の男がねこじゃらしを揺らしながら。
「あう……わたしはいちこっす……」
「桃縁眼鏡よ」
最後にふたり。
「……だけど、アリスはどこだろうね~」
「アリスは誰かに変装してるみたいだけど……」
「今ここにいるのは私達だけね」
「この中の誰かっすか……?」
いちこの言葉に3人が硬直する。
「ちょっとまってよ……誰かを疑う気!?」
「ち……違うっす……!
言ってみただけっすぅう……」
「でも、有り得ない事はなわ。前の行動班の中にアリスが混ざってたのでしょう?」
桃縁眼鏡以外の3人が黙り込む。
「わからねっす……!誰かなんて有り得ないっす!!」
「私はみんなを信じたい!
少なくともsonoくんは違う!」
「私も違うわよ。いちこもね」
「うぅ……ブッチぃー……」
「…………
……フッ」
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