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ー紅魔館ー
カタカタと紅魔館のラウンジに響き渡る。咲夜が紅魔館の支出入の合計を計算している。
「パソコン?PC?だっけか、それ。」
レミリアが目の前でPCを弄る咲夜に聞いた。
「はい。幻想郷でもPCが普及している今、紙媒体より作業ペースと処理がらくになりましたね。」
「パソコン…PCねぇ。私もあなたから渡されたけど、あまり使う機会無いのよねぇ。」
「使いこなせると楽ですよ。日記やスケジュール管理、文屋なんかはあれで新聞も作ってるそうです。」
といわれてもピンとこないのだ。どれだけ便利かは分かっている。収支出の計算はほぼ完璧だし、屋敷内で買い物が出来るのは助かる。
「そうね。一度覚えてみましょうか。」
「分かりました。では、こちらを。」
くるりと使っていた薄めのPCを回した。
「PCとはパーソナルコンピューターの略称で基本的に二種類に分かれます。
この画面と本体一体型の薄型のPCをノートPCと呼びます。
また、お嬢様に渡したので机に配置しましたのが画面と本体が別のデスクトップPCと呼びます。ここまではお分かりで?」
「ええ、そこは知ってるわ。」
「基本的にデスクトップが性能が高く、ノートは携行性が高いです。」
それは見れば分かる話だ。デスクトップは画面も本体も大きい。普段、部屋に居るレミリアにはぴったりだ。
逆に咲夜のような動き回って操作するならノートのほうがいい。
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