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新しい生活が始まり、最初は順調だった。
父方の祖母は、みんなで集まってもいつも従姉妹達を可愛がり、私は母の娘だからと小さい頃からあまり相手にしなかった。
普段は無口で感情表現の乏しい祖父が、私が裏庭にいると時々かまってくれて、頭を撫でてくれたのはよく覚えている。
だが、その祖父も新居が出来て1年後の朝、起床時間に部屋に行ったら寝たまま静かに息を引き取ったと介護施設から連絡が入った。
日付は忘れもしない、私の13回目の誕生日の朝だった。
まだ人の死にちゃんと向き合った事がなかったから、思い出が多かった訳ではないけれどショックだった。
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