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私が庇うと父は殴ったり蹴ったりするのを止めてくれた。 あの時止めてくれずにいたら、また私の人生は違う方に捻れていただろう。 母に酒を止めてもらいたい、しっかりして欲しい、その思いで手を上げていたと知ったのは私がもう少し後になってからだった。 でも、当時は子供心に痣だらけになり、目は腫れ、口は切れて外に出られない顔になる母を見て父に憎しみを抱いていた。
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