第一章:世界

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○地形が変わったことによる問題 この地形が変わったことによる問題と、気温上昇における問題をさらに 意味深いものにするのが、さきほどの項であげた農作物となる。 実は、世界を描写されたシーンは決して多くはなく、植物の姿が見当た らない。見当たらないということは、おそらく無いのではないか、 と考えざるえないこととなる。農作物と植物という表現を持ち出すと 問題になると思われるので、ここでは、植物とまとめることにする。 ○植物の問題 植物が無い、ということは、酸素を作ることに問題が出ることになる。 地球で酸素を生み出しているのは、植物と海の2つの存在が欠かせない。 海は、雨による大気の循環と酸素の備蓄、魚類などの生命の源、等々。 海については、別項とする。 植物が無いので、酸素が作られない問題は、マシンが人類を死滅 させるためにとった方策の一つ、と思われる。 植物が無いことにより、食料の問題が浮上してくる。 人間は、様々な栄養素を体内に取り入れることで、生きていける。 日本人なら馴染み深い米を主食としても、米だけ食べ続ければ、 ビタミン不足で、最悪、死に至る。代表的な例として、脚気(かっけ) という病気があり、江戸時代から大正時代にかけて流行った病の一つで、 これは、主食を米としていたことから発生している。 これを予防するためには、各種ビタミンを摂取する必要がある。 農作物をつくることに関して、実は、エンデイング上で語られている 通りに、地球上に植物が無い。 つまり、食糧の自給自足が不可能、となる。 苔類の発生は考えられるが、食用の苔は、種類が多くなく、現在では 登山者が稀に食べる程度である。 高山地域で発生する苔を果たして繁殖させることができるかどうか、 正直、無理な問題ではなかろうか。
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