新入生はアイツの妹。その名も……

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《鳴いてるのは…》 「あ、ちょっとごめんね、もしもし?」 彩夏は音の発信源である鞄から携帯を取り出し、徐に通話をし始めた。 電話!?今の着信音かよっ!?どこで取れるんだそんなの!? と言うか、その着信音に他意を感じるのは気のせいか? 「……うん。えっ!ホントッ!?うん、まだ校門にいるから!ありがとう!ごめんね?じゃあね」 そして一頻り電話した後。彩夏は通話を終え、携帯を鞄に戻した。 「どうしたんだ?」 「うん……お弁当お家に忘れちゃったみたいでとうちゃんが持ってきてくれるみたい……てへへ」 彩夏はそう言って、照れ臭そうに頭を掻いている。 彩夏らしいと言うべきか、食べ物絡みで珍しいと言うべきか。 それにしても…… 「学校まで届けてくれるなんて優しいお父さんだな」 「……え?あっ!違うよ?とうちゃんっていうのは…」 「お姉ーーーーーーーーっ!!」
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