新入生はアイツの妹。その名も……

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「お前ら席に着けー。出席とんぞー」   俺達が教室に到着し着席すると同時にチャイムが鳴り、そしてそんな台詞と共に紗月先生が間髪入れずに教室に入ってきた。 流石は紗月先生。時間に正確すぎる。俺達がもう少し遅ければ説教されていたところだ。 「西崎ー。……なんだいないのか?…………西崎サバ折り……っと」 なんか今物騒な単語が聞こえた気がするんだけど……気のせいか……? 「じゃあ続けるぞー。二の…」 ガラッ! そして先生が出席確認を再開したその時。教室の後ろのドアが開く音がそれを遮った。 多分、圭吾だろうな……このタイミングで入ってくるとは……可哀想なやつ。 「西崎、遅刻するとはいい度きょ……う……」 先生もその音に反応して視線を向けながらそんな言葉を掛けるが、何故か途中で止まってしまった。 その姿を不思議に思い、俺を含めたクラス全員が先生の視線の先に注目する。 するとそこには…… 「じょうじっ!!」 顔まで隠れた全身茶色タイツの変態が立っていた。
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