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「きゃーーーーっ!?」「うわーーーーっ!?」
まさに阿鼻叫喚。
教室の後ろのほうにいたクラスメイトが様々な叫び声を上げながら教室の前に避難して変態との距離をとる。
まぁ十中八九、圭吾なんだろうけど……
カサカサカサッ
「じょうじょ!じょじょうじょじ!(先生!これには訳が!)」
圭吾の今の姿を説明すると、さっきも言った通り全身を覆う茶色いタイツ。頭には虫を連想させるような触角、さらに背中にビニールの様なものが貼られていて、カサカサと不快感を煽る音を出している。極め付けは口に何かを嵌められているのか人とは思えない声を出している。
……冬理がやったのかな?結構容赦ないなあの子。
「じょ……(あ……)」
「あ……」
ここで変態と俺の目が合った。気がした……(顔が隠れて判断しにくい)
ヤバい。キモい。
「じょうじじー!じょじょじじょうじー!(宋一ー!助けてくれー!)」
やはり目が合ってたらしく、茶色の変態がこちらに向かって走ってくる。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?
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