【第一章】人とは異なる少年

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ある国のお城に王様と皇子様がいました この国はとても豊かで平和な国です 物取りもいなければ誰か殺すような人もいません 今日は皇子様の誕生日です 国民の人々は盛大にお祝いしました 皇子様はとても良い少年です 毎日泥だらけになりながら畑仕事を手伝ってくれます 皇子様は国民の人々に愛されていました その日、大人も眠る丑三つ時 いきなり大きな音がして黒い人が屋敷に忍び込んできました お城の警備の兵達が戦いましたが相手はとても強く、全く歯が立ちません 王様が皇子様の部屋に入ってきて皇子様に貴方だけでも逃げなさいと言いました 皇子様は皆が戦っているのに自分だけ逃げるのは嫌だと言いました 王様は皇子様に一つの木箱を差し出しました 皇子様が箱を開けると、中には綺麗な海の色のペンダントが入ってました これはお前の物だ、これを持って逃げなさい、 王様はそれだけ言って皇子様を隠し穴へ放り込みました 皇子様は最後まで粘りましたが屋敷から放り出されてしまいました 皇子様が穴から落ちていく中で最後に見たのは王様がとても悲しそうにこちらを見ている顔でした .
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