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皇子様がやっとたどり着いた時はもう夜が明けていました
その大きなお城は森の奥の奥の奥にありました
白い壁に青い屋根、傷一つない新築のような綺麗な家でした
大きな門を開け、広い庭を歩いて、重たい扉を押す
長い廊下をほとんど滑るように歩く
中も綺麗で高そうな装飾が施されている
廊下を進んで進んで進んで一番大きな扉の前についた
それを開けて中へ入る
朝の光が眩しかった
中はとても広々としていた
大きなテーブルの周りに十二個の椅子が置いてある
高そうなソファーや壺が置いてある
その中の一つのソファーに凭れた途端糸が切れた人形のようにソファーに崩れ落ちた
そこで皇子様の記憶は途切れた
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