【第一章】人とは異なる少年

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皇子様がやっとたどり着いた時はもう夜が明けていました その大きなお城は森の奥の奥の奥にありました 白い壁に青い屋根、傷一つない新築のような綺麗な家でした 大きな門を開け、広い庭を歩いて、重たい扉を押す 長い廊下をほとんど滑るように歩く 中も綺麗で高そうな装飾が施されている 廊下を進んで進んで進んで一番大きな扉の前についた それを開けて中へ入る 朝の光が眩しかった 中はとても広々としていた 大きなテーブルの周りに十二個の椅子が置いてある 高そうなソファーや壺が置いてある その中の一つのソファーに凭れた途端糸が切れた人形のようにソファーに崩れ落ちた そこで皇子様の記憶は途切れた .
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