吾輩は亀である

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どこで生まれたか全く記憶はない。 何でも暗くじめじめ、ぬとぬととした所でぼうっとしていた事は記憶している。 吾輩は此処で初めて人間というものを見た。 しかも聞くところによると、 それは現時点生きている者の中で一番の凶悪な種族だそうだ。 まあ亀からの情報故、信頼性には欠けるであろう。 人間と亀のどちらが信用できるかと云えばそれはまた変わってくる。
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