亀子

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此奴は私を「亀子」と呼ぶ。 失礼な奴だ、私は雌ではなく雄だ。 なにより私には 「第十八代目 亀田亀治郎」 というりっぽな名前を所有しているというのに。 まあいい、此奴には好きに呼ばせておこう。 私が必死に叫んだ所で此奴はこちらを見向きともしない。 此奴に耳はないのか、疑問ではあるがまあしかたない。
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