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階段を降りて来る音がする。
そして、その男は姿を現した。
黒い髪に180位の身長。身体は上手い具合に引き締まり少し切れ目な感じのルックス。
まるで、小栗旬に松田翔太と板尾創路を足して、板尾創路を引いた様な感じ。
誰もが認める良い男である。ウホッ。
「あの、この方が谷川先生ですか…?」
菊地はただ、うなずいた。
「お早うございます。こんな朝早くから、こんなところによくおいでくださいました。自分が谷川燎斗です。」
爽やかにキメている。さっきまで上の階で菊地と乱闘してたのに。
「先生。こちらが今回の相談者の、…、えーっと…、」
「あ!、御倉優子です。」
「分かりました。まぁ、そこら辺にかけて下さい。朝ごはんにしましょう。」
「あの、先生。朝ごはんならさっき…。」
「丁度こんなところにトーストもあるし、」
「いや、それは俺が…。」
菊地の言葉を完全にスルーして、谷川はトーストを口に入れた。
「…。」
そして次の瞬間、菊地は谷川にぶん殴られた。
「お前なぁ!、こんなクソ苦いトースト食えるワケないだろうが!」
すると、菊地は谷川が言い終わるのと同時にみぞおちに回し蹴りを叩きこんだ。
「うっせぇな!、アンタが料理出来ないからだろうが!」
「出来ないんじゃない!、しないだけだ!」
「どっちもいっしょだろうが!」
目の前で起こる軽い戦争を御倉はただ白い目線で眺めていた。
そして、30分後、ドアが壊れてしまうという形で戦争は終わった。
「ハァ…、ハァ…、先生、依頼を聞かないと、」
「…。そうだな。」
ようやく、仕事に入った。
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