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周りの連中の中には足を止めて、歩いている存在もチラホラ。
走るのが得意な連中はただひたすら前を走っていた。
もう、見えないほど前に。
それでも、彼は諦めなかった。
なぜなら、足を止めたときに負けを認めてしまうと思っていたから…。
しかし、歩いている連中の中には一緒にサボっちゃおうぜ?
と、語りかけてくる者もいた。
それでも、彼は呼吸もままならない状態にもかかわらず
「もう少しだけがんばるよ」
と、答えていた。
まるで、自分に言い聞かせるように…。
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