不馴れな朝、変わる日常

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外の景色をただ茫然と見ていたら車が停車した。どうやら着いたようだ 笹間がドアを開きます降てみると寮らしき建物寮というよりもホテルだ、もう先程のような焦りはない。 階30程の寮が1つ、2つ、3つ… それと階10階程度の寮が1つ、2つ、3つ…か、さすが金持ち育成所って感じだな 寮の中に入ってみるとふわり、百合の香りが鼻を刺激する。 クリーム色の壁紙に大理石の床、所々に花瓶に花が活けられていた、百合の香りはこの花瓶のどれからかするのだろう 『獅遠様、寮母さんがおられるはずなので探してきますね』 『ああ、お願いします』 『くれぐれもここから離れないで下さいね』 笹間は強めに釘を刺し奥へと進んでいった。もう子供じゃあるまいしそこまで念を押さなくてもいいではないかと少し複雑な気持ちになった _
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