次元の違う世界。

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次元の違う世界。

今から登校するのも遅いので竹中さんがフロアごとに寮を案内してくれる事になった 『一階のここはホール、あそこにあるフロントにある機械に生徒IDをかざして機械が読み取ってから網膜スキャナをして貰ってからしか入れないからね、出るときは普通にでれるよ』 竹中さんフロントを指差しセキュティーの説明をする。幾ら様々な特殊な人間が集まっているとはいえここまで生徒が寮に入る為だけに厳重に警戒をする実用はあるのだろうか。 『厳重なセキュリティーなんですね』 『う~ん…この前ね、中川企業の次男君が襲われちゃってね それからこのセキュリティーになってしまったって事なんだ』 竹中さんは困ったように笑いながら説明してくれた。その事件があるまでは普通に出入り出来たんだと付け加えた 『中川企業?』 『中川企業といいますと日本に流している石油の8割を占めてる企業です』 覚えがないに人物に困惑していると笹間はわかりやすく説明した。ああよくCMをしているどころか、 『そう、犯人はわかったんだけど怖がっちゃってね 仕方ないからこのセキュリティーって訳なんだ 本人はまだ納得してないけどね』 これだけのセキュリティーにまだ不満があるなんて極度の小心者か、もしくはそれほどの恐怖があったという事かなんにせよやりすぎだと思うぞ中川家の次男坊。 『そうなんですか、』 そこまで興味がなかったので話を終わらす。 『じゃあ香乃くんも網膜認証設定しちゃおうか!』 竹中さんは獅遠の腕を掴み歩きだした _
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