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俺と笹間の網膜認証も無事に完了し次は二階へと進んだ。
『ここが食堂、大体の生徒達がここでご飯を食べるんだよメニューは殆ど日替わりだから飽きたりはしないし健康管理などもばっちりだから安心してね』
見渡す食堂はデパートのフードコートのようだ。食堂を見て顔は笑顔のまま唖然とした、これが普通に馴染める人間がよく理解できない飯なんて食べれればそれだけでいいじゃないか。一般教養から外れた学園だと痛感した今まで見て感じてきた事は一旦隅に寄せよう。
『あっシェフを抱えてる子なんかは部屋で食べたりするけど香乃くんは笹間さんに作って貰うのかな?』
顔を覗き込むような体制で訪ねられ一瞬ドキッとした性別がわからないが竹中さんは万人に好意を寄せられてそうだ。
『、笹間は掃除に洗濯など完璧なのですが調理だけが唯一の欠点 料理に関しまして凡人以下なんです。喜んで私は食堂を利用させていただきます』
『……獅遠様ひどいですよぉそこまで仰らなくても……』
笹間はいじけた子供の様に壁をいじいじしているイイ歳した大人がなにやってんだ。以前笹間の飯を食べたとき危うく意識が飛びそうになったのを覚えている。思い出すだけで吐き気がする。たしかメニューはグレープフルーツの炊き込みご飯に林檎丸ごとハチミツカレーだった……この話はやめよう。
『本当の事でしょう』
『う゛ぅ…そうですが、』
何か言いたげな顔をしてますがここはあえて無視だ、なんと言おうと二度と包丁は持たせない!
『…クスクス』
竹中さんは口に手を当てて小さく笑っていた
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