114人が本棚に入れています
本棚に追加
―――三階は娯楽室になっている。
『………』
『笹間またいじけているのですか』
悲しそうな顔してとぼとぼと後ろを付いて来た笹間の方を向き話しかける。
『だって…獅遠様に続き竹中さんまで…笑う事ないじゃないですか…』
少し涙目になりながらぽそぽそと俺と竹中さんの顔をみながらしょげた声で言う。
『えっ!?ああ!笹間さんすいません!傷つけてしまいましたか!?』
笹間の言葉を聞いた竹中さんは慌てふためいた
あわあわしている。
『グスッ…私だって好きでお料理が下手なわけじゃないんです…なんかわからなんですがなにを作っても甘くなってしまったりとても塩辛くなってしまったり…』
笹間、それはお前が砂糖やら塩を何故かいつも間違え分量以上をいれるからだ。食材の組み合わせも新し過ぎて受け入れ対象外なんだよ
――
―――
笹間は竹中さんの必死のホローにより立ち直ったようだ。これではどっちが子供かわからないな
『竹中さんありがとうございます。あれしきで泣いてしまうとは不甲斐ない…』
…いやまだ立ち直ってないショボンとしていた。
『大丈夫ですよ!誰しも得意不得意があります、私だって…えっと…』
必死になにかないかと考え抜いているようだ。お手数かけます竹中さん
『私だって?』
笹間そこは聞くな…
『…! 洗濯物が綺麗に畳めません!』
竹中さんありがとう
笹間はもうほっといていいですよ
『なら今度洗濯物の畳み方をお教えしますので料理を私に教えて下さい。』
笹間は仲間を見つけた事により元気を取り戻したようだ、
『いいんですか?ならお願いしますね』
優しい竹中さんは笹間に付き合ってくれるみたいだ
『ええ!お互い力を合わせて頑張りましょう♪そして獅遠様をギャフンと言わせて差し上げます』
もう、勝手にして下さい
_
最初のコメントを投稿しよう!