次元の違う世界。

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―――6、7階はジムになっている。 『ここは主に部活動をしてる子達が利用しますね』 沢山のゴツいマシーン達にプールまで付いている。かなり本格的に機材は揃っているみたいだ 『私は多分利用しないでしょうね』 体を動かすのはあまり好きではない。最小限に労力は抑えて無駄な事はしない主義だ 『そうですねぇでも獅遠様華奢ですでど意外と筋肉ありますよね』 ………。 『獅遠くん?』 いきなり黙ったのに少し不思議そうに竹中さんが見つめてきた。 『…なんでもありませんよ ね、笹間?』 笹間はびくり、と体を震わせた。 『笹間さん?』 竹中さんは心配そうに笹間を見ている。明らかに抑えられていない殺気のような重たく刺さる空気に気づいていないようだ 『どうしました?具合でも優れませんか?』 『いえいえ!大丈夫ですよ ハハッ…』 笹間の乾いた笑いが聞こえた _
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