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自室に入ると笹間がいた。部屋は一人には十分過ぎ位だ。
『あっ獅遠様、荷解きなどされていないようでしたのでそれを処理していました。』
白をベースに清潔感のある室内家具なども統一されてありおそらく値段はかなりのモノのはず、無駄に大きいクローゼットには俺の数枚の服が寂しくかかっていた――――
『そうですか、ご苦労様』
笹間がなにか言いたげにこちらみている。なんだ?
『そんなに見てもなにも出てきませんよ?』
『他の方もいらっしゃりません素顔に戻られては?』
それもそうだ。
「カシャン」
そう聞こえたような気がした。
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