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「あ…あ、そう?き、気のせいじゃない?」
必死に誤魔化したけど、実咲子はますます首をかしげる。
「絶対おかしいよ!!きのうなんかあったでしょっ!?」
ギクッ…
さすが親友。
鋭い…。
「べ、べっつにぃー!!」
「嘘だ!!絶対嘘だ!!陽菜、超動揺してんじゃん!!」
「動揺なんて、し、してないもんっ!!」
「陽菜ぁ…隠し事はナシだぞぉ!!」
…実咲子に隠し事したいわけじゃない。
だけど、佐藤陸との昨日の出来事を話す勇気がない…。
実咲子はたぶん、佐藤陸が好きだから。
「…ほんとに、なんでもないよ」
そう言って、ボールの片付けに向かった。
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