罰ゲーム 1日目

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◇ 「陽菜、正直に言って」 朝のショートホームルームが終わって、一時限目の前の休み時間。 実咲子に詰め寄られています…。 実咲子は一度怪しいと思ったら納得するまで徹底的に調べるタイプだから… あたしが言うまで、引いてくれない…。 だけど、今回はあたしだって折れられない。 実咲子を傷つけたくない。 …とか言いつつ、ただ実咲子に嫌われるのが怖いだけ。 臆病で、卑怯だな、あたしって。 「…実は」 実咲子を一瞬だけでも安心させたくて、 あたしは、最低最悪な嘘をつく。 「最近シュートが全然決まんなくて」 「…え?」 「スランプ、かなぁ?悩んでんだ、少しっ!!」 苦し紛れのギリギリな嘘に、実咲子は気づいたのかもしれない。 「そっかぁ」 と言ったきり、黙ってしまったんだ。
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