罰ゲーム 4日目

5/9
前へ
/247ページ
次へ
「まぁまぁ。俺は気にしてねぇよ?安西の成績が下の下…ゴフッ!?」 あんまりにも失礼なので、佐藤の腹に蹴りを入れました。 ふぅ、スッキリ。 「つぅか、ひでぇ回答」 今度はあたしが必死にやっていたプリントを手に取り、くくっ…と笑いやがる。 どこまで失礼なんだ、コイツは。 大体これはアンタの宿題なんだぞ。 「どこも合ってないんじゃねぇの?」 そうですよ。 あたしは学年でも一二を争うお馬鹿ですよ。 下の下を代表するバカですよ。 奇跡が起きても二問くらいしか合ってないと思いますけどね!! 「なに胸はってんだ、このどアホ」 「どアっ…!?」 「とりあえず終わらせろよ」 は…? はい…? このバカに? まだ宿題を続けろですと!? 「…頭おかしいんじゃないの?」 「終わるまで、帰らせねぇよ?」 「なっ…!?」 「真面目にやっとけ。真面目にやったらどんな珍回答でも許してやる」 「ち…ちょっと!!」 あたしが反論する前に、ヤツはドアを閉めて去っていった。 「なんなの…」 悔しい!! 悔しいけど、やるしかないっ!!
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

353人が本棚に入れています
本棚に追加