罰ゲーム 4日目

7/9
前へ
/247ページ
次へ
◇ というわけで結局、あたしは佐藤に送られています…。 さすがに夜中なので、人通りは少ない。 歩いているのは、あたしと佐藤のふたりだけ。 なんか、気まずい…。 気まずいけどあたしから話を振るなんてできるはずもなく、ただただ黙ってあたしの家までの道を歩いた。 ◇ 途中にあるコンビニの前で佐藤が足を止めた。 後ろを歩いていたあたしは、佐藤の背中におでこを強打。 いったぁ…。 「ちょっと!!いきなり止まらないで…」 「お菓子買うか」 「は?」 なにコイツ、いきなり…。 「安西、真面目にやってくれたからお菓子買ってやるよ」 あ、あぁ…。 そういえばそういう約束だったような。 「あーでも、いいよ。あたしお菓子目的でやってた訳じゃないし」 命令されたからやってただけだし。 「いいから!!」 佐藤はあたしの手を引いて、コンビニに連れ込んだ。 別に欲しくないけど…。 まぁ、貰えるもんは、貰っとくか。
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

353人が本棚に入れています
本棚に追加