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「まぁいいや」
そう言うと佐藤は部室の中に入っていった。
ホッ…。
あたしも、あとに続く。
「今日は大した用じゃねぇんだ」
「…?」
はい?
「これ、やるよ」
佐藤は照れ臭そうに顔を背けると、あたしの手に何かを置いた。
「何、これ…」
可愛くラッピングされた、小さな物体。
「今日、誕生日だろ?」
「ちょっと待って。なんで知って…」
「黙れ。これ命令」
「ぐぅっ…!!」
「開けてみ」
あたしは言われるままに袋を開けた。
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