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あ…
やっちゃった…
いくら嫌いだからとはいえ、今のはやり過ぎたかも…。
おそるおそる顔を上げると、佐藤が床に伸びていて、額にはうっすら血がにじんでいた。
あっちゃぁ…
怪我、させちゃったよ。
よりにもよって男バスのエースに。
「てめえ…」
佐藤がムクッと起き上がり、鬼のような形相であたしをにらんだ。
ひぇぇぇ…!!
お、怒ってる!!
「ご、ごめんなさい!!!!い、慰謝料!?慰謝料払うんで許してーっ!!」
必死に叫んだけど、佐藤の表情に変化はない。
ど、どうしよ…
「許さねぇ」
うわわわ!!
本気でやばいよぉぉぉ…!!
あたしのほうにずんずん歩いてきて、
ダンッ…!!
佐藤はあたしを壁に押し付けた。
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