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セガ暦21XX年。
地球は危機的状況を迎えていた。
エネルギー資源の枯渇。
次世代誕生率の極端な低下。
文明の進歩は頭打ちとなり、技術開発は停滞の一途を辿った。
さらに2000年代に起こった、大規模な戦争で自らの首を締めた地球人類は、その状態から逃れうるためにある計画を生み出す。
それが「ソテル計画」である。
複数の企業と国家政府から結成された新体制「GRF」がこれを主導し、巨大衛星軌道実験施設「エイオース」を建造した。
そして10年後、カイパーベルトで高い増殖性と強力な持続力を併せ持つ、画期的なエネルギー資源が発見された。
「ニュード」だ。
発見者のGRFはもちろん、当時の人類はこの知らせにみな歓喜した。
その想像を絶する危険性に気づくまでは……
ニュードは生活の様々な場面に利用出来ると発表され、事実として無数の実験結果が学壇に並んだ。
実用化まで後一歩というところだった。
だが希望に満ちていたはずの2100年代半ば、多くの者を絶望の淵に叩き込み、または殺し、あらゆる意味で人々に消えないトラウマと呪縛を刻み込んだ「ある事件」が起きる。
エイオース爆発事故である。
よりによって大量のニュードを保管したエイオースの重要地点が何者かによって攻撃され、結果ニュードと四散したエイオースの破片が地上に降り注いだのだ。
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