第三話  もう限界だ

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ある日、銀河系の宇宙の彼方から、強力な電波が地球に送られてきた。 それは明らかに、知的生命体から発せられたものだった。 それを世界中の科学者達やそのグループが、椅子取りゲームのごとく争うように解読しようとしたが、誰も解読するには至らなかった。 そしてそのまま一ヶ月が過ぎ去った。        ・ メキシコの高地に住む、他の人より濃い口ヒゲが自慢のサンチョという男が、いつもの坂道をロバに乗って移動していた時のことである。 坂の丁度頂上の所で、それは起こった。 その時サンチョは、一体何が起こったのか、さっぱり判らなかった。 突然視界が夜、と言うより宇宙空間そのものになった。 息が全くできなくなり、おまけに体中の血がサンチョの頭に流れ込んできた。 しかしそれは一瞬の出来事だった。 
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