ゆうきスーツ 其の二

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昼 僕とゆうきは昼食をとっていた。 コイツといても何の話をすることはない。 が、だからといって別に気まずいとか、そういうのはなかった。 いつもひとりで食事をしていたので、慣れっこだからだ。 そんなことを説明しているうちに、ゆうきは 食べ終わった。 「お前、食べるのずいぶん早いな。」 ずいぶんというレベルではない。 弁当を広げた一瞬にして平らげたのだ。 「そう?そんなに早い?ゲプッ」 「・・・・キタねぇヤツ。」 「なあ、今更なんだけど。」 「あ?」 「お前、名前なんて言うの?」
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