ゆうきスーツ 其の三

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確かに今日はこれといった用事はない。 つまり暇だ。 「わかった。付き合う。」 そうして、僕たち2人はその仕立屋に向かった。 しばらくの間、会話がなかったが、ゆうきはこんなことを聞いてきた。 「なあ、お前の夢って何?」 「・・・・」 僕は少し戸惑った。 夢か・・・・ 「・・・なあ、何かないのか?」 「・・・いや、今は特に・・・」 「早めに決めといたほうがいいぞ。」 バカにこんなことを言われた。 が、 夢があるやつに言われたから、何も言い返せなかった。 だから、 「そうだな。」 とだけ返した。
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