ゆうきスーツ 其の三

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まあ、そんなこんなで着いたわけだが、 なかなかどうして、立派な外装だ。 店の入り口には花壇があり、看板も店の壁によく似合っている。 「こんにちわぁ。伯父さん!いる?」 「お、いらっしゃーい。ゆうき。そちらの方は」? 「あ、はじめまして。棗つなきです。」 「そうか。では、二人とも。そこのイスに座ってて。今からお茶を用意するから。」 そう言って、ゆうきの伯父はどこかへ行った。 「なあ」 「ん?」 「オレが作ったスーツ、ここにあるんだ。見せてやるよ。」 「そうか。」 べつに、見たい訳ではなかったが、待ってる間何もすることがなかったから、ヤツについていった。
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