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廊下をしばらく歩いたところで先生の足が止まる。
福田「君のクラスはここ、2年3組だよ。」
先生は「2-3」とプレートがかかっているクラスの前の廊下で言った。
福田「良い生徒たちだからすぐ馴染めると思うよ。じゃあ、私が呼ぶまでここで待っててくれる?」
「分かりました。」
俺が頷くと先生は教室の前のドアを開けて入って行った。
うーん、自己紹介か…。人間、初対面の時が大切だよなぁ……。
とか、考えているうちに先生の声が聞こえた。
福田「入ってきて。」
まいったな、全然心の準備ができてないんだけど…。
まぁ……なるようになれ☆
俺はついにドアに手をかけ右に引いた。
ガラッ
……うわぁ…めっちゃ見られてる。
冷や汗をかきながらも俺は先生の隣に立った。
福田「じゃあ、自己紹介してね。」
うん、するから皆俺を見ないで。
出来れば後ろの黒板を見て欲しい。
「えっと、家の事情でこっちに転校してきた柴田秋です。よろし、く。」
よし、言えたぞ俺。
福田「空いてる席は…そうだね神川くんの後ろが空いてるね。柴田くん、後ろのあの席に座って。」
先生の指示に従って、俺は後ろの神川くんこと神様の後ろの席に座った。
はぁ、色々とめんどくさいなぁ…。
福田「では、今日のHRは…。」
先生がHRを始めた。
って、それどころじゃないよ俺は。
さっきからずっと左斜め前の黒髪のイケメンがこっち見てる…。
ちらっと見る限り、なんかものすごく殺気立ってるんだよ…怖いよ…。
俺が何かしでかしましたかイケメンさん…。俺食っても美味くないですよ……。
しばらくしたらそのイケメンさんは俺を見るのに飽きたのか、ふいっと視線を外にいる鳩に向けた。
…本当になんだったんだ…?
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