41人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
HRが終わるとクラスメイトが俺の周りに集まってきた。
生徒A「おまえはどこから来たんだ?」
「あー、ちょっと遠い所?」
生徒B「秋くんって呼んでいい?」
「うん、いいよ。」
生徒C「秋くんって彼女いるの?」
「いないよー。」
…だ、だるい…。作り笑顔キツイ…。
そこへ神様の声が。
神様「秋、学校案内をしよう。」
助かった…!
「あ、おうっ。」
慌てて神様の後をついて教室を出ようとした様子を見た女子生徒が聞く。
女子生徒「秋くんって、透くんと仲良いんだねー。」
神様「幼なじみなんだ。さぁ、行くぞ。」
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
神様「…で、ここが音楽室で向こうが視聴覚室。」
神様が指を差して視聴覚室の場所を教えてくれた。
「一日では覚えられないかもなぁ…。ってそうそう、俺なんか睨まれたんだよー。」
神様「睨まれた?誰に?」
何気に話かけると神様は不思議そうに返事を返した。
「名前はよく覚えてはないんだけど、黒髪のイケメンさんに。」
神様「……それは、本当か?」
振り返ってみると、神様は微妙な顔つきをしていた。
「本当だよ。何か問題でもあった?」
神様「いや…違う。…あいつには気をつけた方がいい。」
「何で?」
神様「あいつ…裏はヤンキーなんだ。」
や、ヤンキー?
「何?学校回って窓割るの?」
俺はバットを握って振りかざす真似をした。
神様「そんな大事になるような事はしない。裏で何かやっているらしいが詳しくは知らない。」
「ヤンキー恐るべし…。」
とにかく、あの人には関わらないようにしよう…。安全第一。
最初のコメントを投稿しよう!